培養上清

高濃度成分を含有する培養上清

当社が取り扱う開発型ベンチャー企業及び大学や研究機関の成果による培養上清(ヒト脂肪由来間葉系幹細胞培養上清液)は、世界唯一の幹細胞培養技術と、最高品質の培地(間葉系幹細胞培養液)で調製された、知りうる限りもっとも有効性と安全性がある培養上清です。

培養上清には、幹細胞自体は含まれていませんが、様々なエクソソームや、成長因子、サイトカイン、酵素などが含まれ、それらが周囲に存在している幹細胞に作用し、老化や損傷などによって機能が低下した箇所に細胞を集めることによって、組織再生や、免疫力など機能回復を起こすという報告がなされています。その効果は幹細胞治療と同等とも言われており、非侵襲的・低リスク・低コストな新たな治療法として、クリニックの自費診療や、化粧品の原料など、幅広く活用されています。

しかし、そのほとんどが輸入品であり、血清・生体からの抽出物やそれらに由来する精製物が含まれるもの、フェノールレッドやメルカプトエタノールなどの劇物や毒物を除去していないもの、ウイルス汚染対策を講じていないもの、水などで希釈しているものなど、安全性に欠けるものが玉石混淆している現状です。

安全な培養上清を提供するためには、細胞培養に用いる培地などの製造関連原料が安全であることが必須であり、提供者の責務です。

私たちPATENTPOOL(パテントプール)の培養上清は、厳正なドナースクリーニングをクリアした安全な日本人由来の幹細胞を、血清・生体からの抽出物、またはそれらに由来する精製物を全く使用することなく、国内のGMP準拠施設にて、細胞を調製する培養技術でつくられています。既存の培養上清に比べて高濃度の細胞分泌成分を含有しており、薬効薬理試験で様々な有効性を確認しています。また、安全性を追求するために、ウイルスクリアランスを製造工程に導入しており、第三者機関において、非臨床安全性試験を実施しています。

培養上清の多彩な活性を保持しつつ、ウイルスクリアランスを実施している「最も有効性と安全性のある純国産のヒト幹細胞培養上清」です。
安心してご活用いただけるよう、信頼のあるヒト幹細胞培養上清を原液のまま凍結状態でご提供しております。

培養上清に含まれるタンパク質群

幹細胞を培養する際、細胞自身が活性化・成長・増殖するために多様なタンパク質を含む成分を分泌します。培養上清は、幹細胞を培養した培養液から幹細胞を取り出して各種処理を行った後の上澄み液のことをいいます。その中には、コラーゲンやヒアルロン酸などの組織を構成するタンパク質や、サイトカインやエクソソームと呼ばれる細胞活性のカギとなる情報伝達物質が豊富に含まれていて、体内の損傷を受けた組織や細胞の機能回復に重要な役割を果たし、老化などによって衰えた細胞の回復を後押しします。

  • エクソソーム
  • サイトカイン・成長因子
  • 酵素
  • 細胞外マトリックス

自発的に行う障害部位の組織修復

エクソソームは、細胞から分泌される、細胞外小胞の一種で、体液にも含まれており、体内を循環しています。エクソソームは、細胞同士のコミュニケーションを担っており、メッセージを受け取った細胞の形質を変化させ、様々な生理現象の制御に関わっています。エクソソームの機能は、概ねその由来細胞の性質を反映すると考えられており、間葉系幹細胞が持つ、炎症抑制効果、細胞増殖促進効果、血管新生促進効果などが、パラクライン的に組織修復をする報告がされています。さらに、特定の限られた疾患に限らず、障害部位を探し当てて、自発的にその部位へと集積する「ホーミング」という能力を持っており、損傷箇所や疾患に対して修復・再生効果が期待できるとの報告もされています。

細胞の増殖や分化を促進するタンパク質

サイトカインとは、生理活性蛋白質とも呼ばれ、細胞から分泌される低分子のタンパク質で、細胞間相互作用に関与し周囲の細胞に影響を与えています。成長因子とは、細胞の増殖や分化を促進する内因性のタンパク質で、様々な生理現象の調節に働いており、細胞間のシグナル伝達物質として働いています。ヒト幹細胞培養上清中には、明らかなだけでも、IGF-1、TGF-β1、VEGF、HGFなど、百数十種類のサイトカイン・成長因子が含まれていることがわかっています。

生体に欠かせない酵素

ヒト幹細胞培養上清には、TIMPなどの酵素も含まれていることが明らかになっています。酵素は、生物が物質を消化するまでのあらゆる過程に関与しており、生体に欠かせないものです。特にTIMP-1などは、コラーゲンなどの分解を抑止する働きを持っており、皮膚の修復などに、非常に重要な働きをしています。

細胞の司令塔・サポーター

細胞外マトリックスは、細胞にとっての足場を提供し、細胞の分化を促し、構築のサポートなどといった、物理的サポートを担うだけではなく、細胞に対して、合図を出すという重要な働きもあることが報告されています。コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などがこれらにあたり、ヒト幹細胞培養上清にも細胞外マトリックスが含まれています。

培養上清の活用例

ヒト幹細胞培養上清の場合、患者さまの脂肪組織を採取する必要はありませんので、負担なく大きな効果を得ることができます。
また、既存の技術や設備のまま、ヒト幹細胞培養上清ひとつで様々な方の、様々なお悩みに対応することができる高い汎用性も大きなメリットのひとつです。

当社の培養上清の特徴

有効性

世界唯一の幹細胞培養技術と、最高品質の間葉系幹細胞培養液で調製された、知りうる限りもっとも有効性と安全性がある培養上清です。血清・生体からの抽出物、またはそれらに由来する精製物を全く使用することなく、細胞を調製する培養技術でつくられています。細胞の増殖と培養上清の回収を同一の培地で行うことで、細胞の活性が高い状態で、高濃度の細胞分泌成分を含有する培養上清を調製しています。また、培地由来のウイルス汚染の心配もありません。

安全性

多彩な活性を保持しつつ、ウイルスクリアランスを実施できる方法で製造した培養上清です。培養上清は少量の投与で治療が可能になると期待されており、今後より身近で広範な治療に活用されることが考えられています。その際に、製造工程において安全性を追求したウイルス汚染対策を講じることは、とても重要な意味を持ちます。

大量製造

当社の培養上清は、培養状況をモニタリングしながらの流加培養(Fed-Batch)法に対応した大量製造技術を用いてつくられています。そのため安定した品質のものを、効率良く調製することができ、素早い対応が可能となっています。化粧品やサプリメントなどの製品開発を想定したスケーラビリティーを有した原理であることもメリットです。

非臨床安全性試験

第3者機関において、当社の培養上清の非臨床安全性試験を実施した結果、いずれの試験においても毒性は確認されませんでした。

皮内反応試験

皮膚感作性試験

急性全身毒性試験

反復全身毒性試験

皮膚一次刺激性試験

抗原性試験

累積皮膚刺激性試験


 

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